今年も、もうまもなく桜・お花見の季節🌸🌸🌸
お花見……『人々が一か所に大勢集まり、飲食をともにしながら、花を愛でる』
こんな風習は世界にもあまり例がない、日本特有のものです。
なぜ日本人はこんなにも桜・お花見が好きなのでしょうか。
お花見のルーツは、大きく2つあると言われています。
ひとつは、奈良時代に、貴族が梅を観賞した「饗宴(きょうえん)」。
その後、平安時代頃から、観賞の対象が梅から桜へと変わり、鎌倉時代になると、貴族だけでなく、武士たちの間にも広がりました。
さらに、安土桃山時代になると、花見の内容にも変化が起こり始め、
それまでの「優雅に歌を詠む」というような花見から、「酒宴」が行われるようになります。
この宴会型の花見は、かの有名な豊臣秀吉が、 桜の名所として有名な京都の醍醐寺で大規模な花見を開催したのが始まりとか。
もうひとつのルーツは、平安時代に、農民の間で盛んに行われた「春山行き」。
「春山行き」とは、今でいうピクニックのようなもので、桜の下で食事を楽しむとともに、
桜の色や咲き具合いを見て、その年の豊作を占っていたとも言われています。
その後、江戸時代に、奈良時代の「饗宴(きょうえん)」と平安時代の「春山行き」、
このふたつの文化が結びつき、花見として広く市民に定着したんです。
お花見は、身分の違いや権力を超えて、
桜を愛でながらともに食事をすることで、人と人との絆を強めようという日本文化。
今年も桜を大切にしながら愛でたいですね。
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